地域社会地域社会への取り組み
実績(2023年度) |
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施策 |
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基本的な考え方
ダイセキは、リサイクルにより製造業をはじめとする諸産業を支えながら、人々の健康やくらしの基盤となる地球環境を守ることは、「アジアNo.1のリサイクル企業」を目指す当社として、重大な社会的責任であると考えています。またダイセキが産業廃棄物の処理業を営むには、近隣住民の皆様の理解が欠かせません。そこでダイセキは地球環境を守る活動を推進するとともに、顧客、地域住民、自治体、大学等のステークホルダーと積極的な対話や交流に努めるとともに、地域の活性化に繋がる社会貢献に取り組んでいます。
取り組み
当社にとって、お取引先と生活者への環境コミュニケーションは重要な役割ととらえています。2023年度は個別の商談時のご説明、地元住民を招いての工場見学会で当社の取り組みをご紹介すると共に、ステークスホルダーの皆様との接点を持ちました。また当社施設に学生を招いての実学研修、学生と当社社員がともに新しい環境ビジネスを検討するインターンシップ等に取り組んでいます。
顧客との環境コミュニケーション
ダイセキは産業廃棄物の中間処理とリサイクルにより環境価値をお客様に提供しています。お客様には商談時や当社の工場に見学にいらっしゃる時に当社が提供する環境価値について説明しています。お客様からは当社のリサイクル率の高さやカーボンニュートラルへの貢献に対して、高い評価を頂いています。
地域住民向けの工場見学会
工場付近の住民の皆様を招待し、定期的に工場見学会を開催
(ダイセキ名古屋事業所)
ダイセキでは産業廃棄物の排出事業者であるお客様や近隣住民の方々を中心に、随時工場見学会を開催しており、2023年度は807社1,545名が来場されました。来場者の皆様に工場内の安全衛生状態や社員の対応等を5点満点で評価するアンケートにご回答いただいたところ、2023年度は平均4.5点の評価が得られました。
蒲郡市とのサーキュラーエコノミー事業の推進
蒲郡市によるサーキュラーシティ蒲郡のイベントに出展した
ダイセキのブースの様子
ダイセキは2022年12月に蒲郡市における公民連携によるまちづくりを推進するため、蒲郡市と連携協定を締結しました。蒲郡市は、サーキュラーエコノミーをまちづくりに組み込み、積極的に推進していく都市である「サーキュラーシティ」を目指すことを表明されています。蒲郡市では一般廃棄物処理場を中心とする地域循環共生圏の形成と、その実現に向けた産学官連携の発足に取り組んでいます。ダイセキはその取り組みと連携して、一般廃棄物からバイオマス燃料を製造して発電を行い、電力を地域に供給する事業を計画しています。ダイセキはこのように地域と共生するサーキュラーエコノミーの実現に向けて取り組んでいきます。
豊川市の河川氾濫災害復旧支援の実施(ダイセキ環境ソリューション)
豊川市内の集積所に搬出された災害廃棄物
2023年6月に東海地方で発生した局地的な豪雨により豊川市にて河川の氾濫が発生しました。豊川市より(一社)愛知県産業資源循環協会に復旧支援依頼があり、同協会に所属するダイセキ環境ソリューションは約40社の支援企業とともに豊川市にて災害廃棄物の処理活動を行いました。市内の仮置場や集積所に搬出された災害廃棄物は分別され、様々な産業廃棄物処理業者にて処理されました。ダイセキ環境ソリューションは仮置場や集積所での災害廃棄物の分別・搬出管理業務、集積所の廃棄物が混ざった泥土(すき取り土)の処理業務を担当し、約3,000tの泥土を処理しました。支援企業と連携した復旧支援活動により、災害廃棄物の迅速かつ的確な処理を完遂することができました。
播磨町へのふるさと納税の実施
ダイセキのふるさと納税が活用された
充電設備の完成お披露目式の様子
(ダイセキ関西事業所)
ダイセキは2023年10月に兵庫県播磨町に対して企業版ふるさと納税を行い、播磨町がその資金を活用して町に電気自動車用の充電設備を設置しました。2024年6月にそのお披露目式が開催されました。
令和6年度環境保全関係功労者表彰の受賞
令和6年度環境保全関係功労者表彰式の様子
愛知県では県内の環境の保全に関し、顕著な功績のあった団体・個人に対して知事による表彰が行われています。2024年6月にダイセキの副社長が長年にわたり環境衛生事業の推進に尽力し顕著な功績をあげた個人として表彰されました。
COP28バーチャル・ジャパン・パビリオンへの出展
COP28バーチャル・ジャパン・パビリオンの説明用スライド
ダイセキは2023年11月に環境省が主催した「COP28バーチャル・ジャパン・パビリオン」に出展しました。ダイセキのリサイクル・産業廃棄物処理事業がサーキュラーエコノミーの実現に貢献すること、リサイクル製品である再生燃料は石炭や重油の代替燃料として利用されており、化石燃料の使用量を削減できること、廃棄物のリサイクル処理は単純焼却処理と比較して温室効果ガス排出量を97%削減できること等を説明しました。
宇都宮市リーディング企業に認定(ダイセキMCR)
宇都宮市リーディング企業認定式の様子
(ダイセキMCR)
ダイセキMCRは2024年5月に宇都宮市から地域経済への貢献度の高さが評価され、2023年度の「宇都宮市リーディング企業」として認定されました。ダイセキMCRは、「クリーン&リサイクル」を合言葉に、廃鉛バッテリーの回収、破砕、熔解、精錬、成型の工程を経て、純度99.99%の鉛インゴットを製造している関東甲信越エリアで最大の鉛精錬会社です。都市ガスを燃料とした回転式熔解炉(国内初)と電気を使用する誘導加熱式鉛精錬炉(世界初)での製造に加え、東京ガスのカーボンニュートラルLNGを導入し、カーボンニュートラルに積極的に取り組んでいます。ダイセキMCRは、宇都宮市から、雇用面、納税面等で地域経済への貢献度が高いことが評価されました。
東京大学One Earth Guardians育成プログラム(東京大学OEGs)との協働
東京大学OEGs発表会
(ダイセキ本社)
ダイセキは東京大学OEGsという東京大学大学院農学生命科学研究科が立ち上げた地球を守るための100年プロジェクトへの支援を2022年度に開始し、2023年度は2年目の活動を行いました。本プロジェクトでは東京大学の学生が主体となって地球環境の保全に貢献できるサーキュラーエコノミー型のビジネスを検討しています。2023年度は学生の発案により微生物によるサーキュラーエコノミー型ビジネスの可能性を探り、2024年2月に学生がダイセキの役員に提案内容を発表しました。2024年度も本活動を継続していく予定です。
職場見学会の開催
社員の家族を招待し、化学実験を行っている様子
(ダイセキ北陸事業所)
ダイセキ北陸事業所では2024年6月に当社が目指す「社員が家族に誇れる会社」の実現に向けて子どものいる社員数名がプロジェクトメンバーとなり、社員の家族向けに「第1回未来プロジェクト」を開催しました。当日は74名の家族の方にダイセキの紹介や化学実験、事業所内の車両ツアー、スタンプラリーなどを実施し家族に社員の仕事場を見てもらいました。当社の産業廃棄物のリサイクル事業は環境と社会にとって無くてはならない事業です。今後も本プロジェクトを継続的に実施し、家族の方に当社を知っていただく場を作っていくことで、「社員が家族に誇れる会社」の実現に取り組んでいきます。