入社して5年目のことだったと思います。
リサイクル燃料の納入先からトラブル発生の連絡が入ったんです。 液体の燃料は、お客様のもとへ車両で運び、タンクからストレーナーという異物を除去するための網状の装置を通して納入するのですが、そのストレーナーが詰まって通らなくなったというのです。 「納品前に、社内でチェックをした際は問題がなかったのになぜ？」そう思いながらも、すぐさま現場に向かいました。
燃料・生産設備・運搬した車両など、原因となる可能性のある箇所を一つずつ確認。
検証の結果、納入した燃料自体に問題があったわけではなく、設備の不具合が詰りの原因だと分かり、すぐに対応することができました。

燃料が使えなければ、お客様の生産計画に大きな影響が出てしまいますし、翌日からの納品にも支障をきたします。「限られた時間の中で、問題解決の優先順位を決めて原因を特定し、再発防止策を検討しなければならない」これは、現場トラブルの対応をする上司に同行する中で、学んできたこと。
この時、一人で、かつスピード感をもって、現場を検証し解決できたのは、そんな上司の教えがあったおかげでした。
トラブルの原因と対応策について上司に報告すると、いつもはなかなか納得しない上司が、ダメ出しもなく、すんなりOK サインを出してくださって。一人の技術者として認めてもらえたような気がして、嬉しかったことを覚えています。 廃棄物の状況は、時代とともに変化し続けており、リサイクルするためには性質を理解した上での対応が求められます。
また、化学物質の使用や種類も増えていて、溶剤の新たな組み合わせや配合についての知識を増やしていくことも必要です。
トラブルなく、安心・安全にお使いいただける製品をお届けするために、これからも探究を続けていくつもりです。